Sector 9の物語は1993年のカリフォルニア、ラホヤの裏庭から始まりました。
僕たちの家は、仲良しの友達が集まって、プールテーブル、ミニランプ、卓球台、シェイピングルームなどがあり、
通りの向かい側には、サーフスポットに向かって滑らかな丘がありました。
想像できると思いますが、この家には素晴らしい環境が完璧に備わっていたので、みんなのたまり場になっていました。
当時、ハワイアンの友人サーファーが出入りしていたのですが、彼はいつもみんなのことを"9 ball" (英語のスラングでマヌケという意味)と呼んでからかっていました。
ある日のこと彼は電話をかけてきたのですが、みんなサーフィンに出かけていたので、留守番電話に"What's going on over there at Sector 9? "とメッセージを残してました。
ちょうどその時は、僕らが気に入っていたスノーボードからスケートボードに改造したダウンヒル用のクルーザーが盗まれた時で、新しく作ったスケートボードにつける ロゴマークが必要な時だったんです。
そんな時、留守番電話のメッセージが聞こえてきて、ハワイアンの友人が残した"Sector 9"は響きがいいだけでなく、自分たちで作ったスケートボードに ぴったりとくる感じがしたので、それをロゴデザインに引っかけたんです。
その新しく作ったボードでスケートをしているのを見た人たちは、すぐに興味を示し同じようなボードを欲しがったので、僕たちは裏庭でスケートボードを作り始めました。
そのラホヤの裏庭で多くのことを学び、また何度か立ち退きを余儀なくされた後、Sector 9のスケートボード工場となる最初の倉庫に引っ越すことになったんです。
Sector 9設立当初から自分達のことを真剣に考えたことはありませんでしたが、創業から25年以上経った今でもSector 9がハイクオリティなスケートボードをつくり、 ライダーに興奮をもたらしていることを思うと、ちょっと笑ってしまいます。
多くの長い旅と同じように、僕たちのSector 9創設からのドライブは、いくつもの障害物、故障、迷い道、失敗、ジャンプスタート、ピーク、谷、後部座席の運転手、勝利、敗北、 そして時折順風満帆なクルージングを楽しんだ波乱万丈な出来事に満ち溢れています。
この道中で、僕たちはまた、多くの人物に出会いました。
サーファーによって、サーファーのために作られた、サーファーのためのロングスケートボードをどう評価したらいいのか、人々は最初よくわからなかったからです。 その後ゆっくりと愛好者が増えていき、家族、従業員、友人、お客様のすべてが "9'ers (ナイナーズ)"と呼ばれるようになりました。
今日まで、僕たちはこの長い旅路を耐え忍ぶことができた単純な理由は世界中の9'ersの皆さんのおかげだと強く認識しています。
僕たちは、スタッフ全員がSector 9のために費やした25年間以上の血と汗と涙、チームライダーがマーケットで最も信頼性の高いスケートボードの開発に貢献しながら舗道に残してくれた ホイールの跡、僕たちを信じて止まなかった世界中のお客様、そして僕たちがボードに乗ってライディングを始めるたびに得られる信じられないような感覚に、永遠に感謝しています。
これからもSector 9のボードを掴んで、お気に入りのローカルスポットに向かい、スケートを楽しんでください。これからもSector 9は皆様と一緒にスケートを楽しんで進んで行きます。